株式会社小学館の年収・企業評判/新卒採用30代の書籍編集者の口コミ

株式会社小学館は一橋に東京都千代田区一ツ橋に本社・小学館ビルを構える総合出版社で、雑誌、漫画、書籍、辞典などを取り扱っている。特に雑誌は、マンガ雑誌、学習誌、教育誌、文芸誌、情報誌など幅広い。

今回は、新卒採用で株式会社小学館に入社し、勤務10年目の32歳のMさんに、仕事内容、年収、志望動機、残業時間などについてお伺いした。

仕事内容:編集部の書籍作成の仕事

「わたしは編集部で書籍の担当をしています。要は書籍を作る仕事ですね。その業務内容は大まかに2つに分けられます。まず企画業務としてタイトル、内容、著者、対象読者、原稿枚数、定価、初刷部数、制作費等を考えるところからスタートします。そして企画が編集会議で通ったら著者と交渉して実際の書籍づくりの業務を進めていくという流れです。ただ原稿の回収から、校正、装丁作業のすべてに責任が出てくるのでその仕事内容はハードなものになります。」

面接・採用時の志望動機:書籍に救われることがあり、貢献したい

「志望動機のポイントは2つです。
①自分は元来根暗な人間で、小さい時から小説や漫画に何度も救われて来たこと。
②そのため本や出版という文化に恩義を感じており、その文化に生涯を捧げて貢献したいこと。
以上をアピールしたところ採用されました。また少子化する社会を見据えたうえで、小さいときから本に接することができる環境を整えていく必要があると主張したことも有利に働きました。」

仕事のやりがい・大変なところ:スケジュール管理や〆切前作業は大変

「編集者の仕事は結局人と関与する仕事になります。ですから、関わりあう人間の数が増えれば増えるほど大変になります。具体的にはスケジュール管理です。本を発行するには何はともあれ文章がなければ成立しませんので、きちんと期日までに文章が出来上がるように管理する必要がありますし、文章が届いたら限られた時間の中で修正するという作業も必要になります。もちろん文章が完成して終わりではなくその後の装丁デザインも手配しなければならないため、誰かの仕事が遅れただけですべての工程を見直さなくてはなりません。ですから締め切り間際の1週間は本当に寝る時間がないくらい忙しいです。」

残業時間:時間にすると激務?編集に残業の概念はあまりない

「編集者の仕事に残業時間という概念はありません。一応会社の方からは残業手当が出ていますが、手当以上の時間をかけて仕事をしています。著者との打ち合わせが休日でないとできないときは休日に著者のところに行く必要があります。また、これは残業というより仕事の準備時間に当たりますが、閑散期であっても次の企画のために類書を何十冊と呼んでおかなければいけません。ですから休みの日であっても何かしら編集に関係する作業が必要になります。これらの仕事関係の時間外をあえて時間に換算するのであれば月に160時間くらいは時間外で働いています。ただ、情報収集などの仕事の準備時間を一般的なサラリーマンの自宅勉強時間と同一にとらえるなら時間外からは外れますので、仕事の準備時間を除くと100時間くらいは時間外に働いていると思います。」

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年収・手当・福利厚生:新卒採用10年目編集部正社員の年収

「わたしは大学卒で新卒採用入社10年目の32歳の正社員で、役職はとくになく、年収は850万円です。内訳としましては、基本給30万円、残業手当20万円、住宅手当2万円、ボーナス220万円となります。福利厚生は有給休暇、子育て休暇、介護休暇があります。また毎週水曜日はノー残業デーとなっていますが、編集者は家でも作業をするのであんまり意味はないです。また、昇給については30代前半ぐらいまでは一気に上がりますが、その後は緩やかな上昇率になるようです。」

評価制度:ヒットが出ると評価され給与に反映される

「古くからある企業ですので基本的には年功序列ですが、部署によっては成果主義の要素も大きくなります。例えば書籍の部署がそうです。自分が手がけた書籍がどのくらい売れたか、何回重版したかなどで評価が決まります。ですから年齢関係なしにヒット作を生み出している編集者はもらえる給料の額が変わります。当然ヒットを生み出すことができていない編集者は基本給と残業代で稼ぐしかありません。年齢、新卒採用・転職採用関係なしに完全に実力主義と言われるのはそのような背景があるからです。
わたしの850万円という年収は、残念ながらヒット作に恵まれていない編集者の年収ですね。私たちは、担当した作品の売上に応じて別途ボーナスが上乗せされるのですが、同世代にはヒット作を連発して2000万円ほど稼ぐ強者もいるようです。しかし、書籍の発行というものは基本的に1回ごとが勝負になるので、今日そのようにうまくいっている人間であっても、翌年ヒットがなければ別途ボーナスはありませんので、来年はどうなるかわからないというところが編集者の難しいところです。」

社内教育・社員研修

「新入社員の教育という点でみれば、新入社員を1つの部署に限定するのではなく、様々な部署をローテーションさせながら経験を積ませていくという体制は整っています。ただ研修期間が終わって雑誌や書籍といった部署に配属された後は、そこから先に教育というものはほとんどありません。個人個人がアイデアを思いつくかどうかという個人主義の世界になります。つまりヒット作の作り方は誰にもわからないので会社としても教えられないということです。編集職を中心に旧態依然とした部分が多々ありますので、そのあたりも含めて今後の課題といったところでしょうか。」

女性の待遇:男性社会で女性が出世するのは難しい?

「書籍の編集の仕事は編集者一人一人の個人作業のようなものなので、上司や管理職が女性でもあまり関係ないと思います。ただ出版業界自体が依然として男性社会をベースとしているので(例えば、徹夜が当たり前といった風習)、女性が出世をしていくのは厳しい状況です。なお、育休については。1歳に満たない子を養育する社員は、子が満1歳になるまで育児休暇が認められています。また、3歳未満の子を養育する社員は1時間を限度に始業・就業時間の変更が可能です。」

仕事はおすすめ?:ヒット作を作れる自身のある方に

「その年収の高さから今でも出版業界や編集者に憧れる人間は多いようですが、単に憧れているだけの方々は門戸を叩くことすらおやめになったほうがいいと思います。実際に編集者になっていい本が作れる、ヒット作を作れるという自信・確信を持っている人間にだけおすすめできる職業です。要は編集者として自分のやりたいこと、作りたい本が明確になっている人が強いということですね。ただ書籍を作る作業は面白いので、はまる人は本当にはまります。」

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