
ソニー生命保険株式会社は、ソニーグループの一企業であり、生命保険業を営んでいる。ソニー生命はプルデンシャル生命の流れを組み、営業マンに男性が多い。また、学資保険が強いという特徴がある。
今回はソニー生命保険株式会社で勤務する中途採用10年目のAさんと中途採用3年目のFさんの2名にソニー生命の仕事について聞いてみた。
AさんとFさんは、共にライフプランナーという名のいわゆる生命保険の営業職である。他社の保険に加入しているお客様を探し、自社の保険の仕組みやサービス、加入方法をわかりやすく伝え、契約を取るのが仕事だ。
「営業会社なので、売上(手数料)をあげればあげただけ、評価されます。とてもやり甲斐がある仕事で、年間に二回、コンテスト5月、11月と約1ヶ月半があり、全社を挙げて、営業をサポートしてくれます。事務方も多いですが、社内で評価されるのはなんといっても営業職です。」と中途採用10年目のAさんは話す。
Aさんは30歳のときにソニー生命保険株式会社に入社し、今年で10年だ。現在40歳の課長代理を勤める。年収は成果に応じて変動があるが、600万円から800万円あたりだそうで、なかなか高額である。
「報酬は年間手数料プラス三ヶ月に一回支給されるボーナスから形成されます。このボーナスは、前年度の手数料からランクが決まり、一年間そのランクによって、手数料プラス、ボーナスとして、支払われます。」
Aさんの話によると、制度としては、入社後2年で完全歩合制になるそうだ。売上から、10%の税金を取られて、確定申告をする形式だそうで、社会保険は加入だという。既存の保険契約の保有と、年間の売上(手数料)が増えてくると、一般から課長代理、課長、副部長、部長と昇進しますが、肩学が変わるだけで、部下が増えるわけではないが、袖机や椅子、個室など待遇と手当が変わるようだ。
「営業のトップは部長で、エクゼクティブライフプランナーと呼ばれます。保険を提案する営業以外では、他社から人をヘッドハンティングして入社してもらう、営業所長という管理職もあります。営業から営業所長に転身する人もいます。また、営業所長の下に採用した営業マン数名をつけて営業所となります。その営業所が何個かあわさり支社となります。その支社をまとめるのは支社長です。現在のトップは支社長出身です。」とAさんは話す。
Aさん自身、現在課長代理の役職にあり、年収も良い。だが、最初は保険お話を聞いてくれる人を見つけることから、とても大変だったそうだ。
「でも、お話さえ聞いていただけたら何らしかの保険契約をいただけるスキルは長くやっていれば身につきます。マーケットが入社前からある場合は苦労しませんが、ない方がほとんどなので、お客様のご友人、兄弟、親、親戚をご紹介していただき、自分でマーケットを作っていくことが大変では、ありますが人とのご縁に感謝出来る仕事でもあります。お客様にとても感謝され、やり甲斐のあるお仕事です。」
「でも、お話さえ聞いていただけたら何らしかの保険契約をいただけるスキルは長くやっていれば身につきます。マーケットが入社前からある場合は苦労しませんが、ない方がほとんどなので、お客様のご友人、兄弟、親、親戚をご紹介していただき、自分でマーケットを作っていくことが大変では、ありますが人とのご縁に感謝出来る仕事でもあります。お客様にとても感謝され、やり甲斐のあるお仕事です。」
仕事自体は基本定時で残業はないが、報酬体系が歩合のため、残業という概念がない。がた、Aさんは定時以降の営業活動や土日の営業活動は当然あるという。
「代休はありますが、営業活動優先になります。しかし、出社するのは週二回のため、自由時間も多いです。また、女性は営業は1割もいませんが、結果(数字)をあげれば差別なく評価されます。事務方の女性社員は産休を取り、その後復職される方も多いです。営業については制度はきちんとしていますが産休を取るぐらいの年齢の方がそもそもいません。」とのことだ。
「代休はありますが、営業活動優先になります。しかし、出社するのは週二回のため、自由時間も多いです。また、女性は営業は1割もいませんが、結果(数字)をあげれば差別なく評価されます。事務方の女性社員は産休を取り、その後復職される方も多いです。営業については制度はきちんとしていますが産休を取るぐらいの年齢の方がそもそもいません。」とのことだ。
Aさんは、この仕事について「人と接する事が好きなぐらいでは、なかなか続かない仕事だと思います。しかしながら完全歩合の報酬体系のため、やったらやった分だけ稼げます。稼ぎたい方やマーケットが最初からあるディーラーの営業マンや銀行マンの方にはオススメ出来る仕事です。生保レディのイメージが強く、身内にも反対されるお仕事です。転職を考える際に、配偶者や両親を説得出来ないような方は、やめておいた方がいいです。また、マーケットが例えなくても、相手の話を聴く力があれば、自然と紹介が出ますので、マーケットは作れます。」と話す。
現在、苦労を乗り越えてこの仕事でうまくいっているAさんだからこそ、こういった考え方に至るが、実際Aさんのようにうまくいく社員ばかりではない。10年もたずに辞めてしまう社員も多い。
中途採用3年目のFさんの年収は200万円。現在31歳の正社員だ。
「フルコミッションの仕事で、月の給料は10万円そこそことなり非常に苦しいです。たまに大きな契約をとれるとそれで急場はしのげるものの、安定的に稼ぐには最初が肝心なんです。売り上げをあげた際の手数料は初年度が一番大きく、2年目以降は微々たるものなのですが、積み重ねていくことで収入が安定してきます。現場は徹底した成果主義で、獲得した顧客の件数と売り上げによって肩書が上がります。」
「フルコミッションの仕事で、月の給料は10万円そこそことなり非常に苦しいです。たまに大きな契約をとれるとそれで急場はしのげるものの、安定的に稼ぐには最初が肝心なんです。売り上げをあげた際の手数料は初年度が一番大きく、2年目以降は微々たるものなのですが、積み重ねていくことで収入が安定してきます。現場は徹底した成果主義で、獲得した顧客の件数と売り上げによって肩書が上がります。」
昇進しエクゼクティブライフプランナーや営業所長のような立場になるほかに、バックオフィスへのキャリアチェンジも制度としては可能だとFさんは話す。年に1~2度、各部署から若干名の公募があり、そちらへ申し込むことは自由だそうだ。ただし、ライフプランナーとしての実績がなく、ただ今の辛いからそちらへ異動、という者にとってはほとんどノーチャンスであることが多いとFさんは話す。
「社内では、現場であり、外から稼いでくるライフプランナーはバックオフィスの人からは持ち上げられるものの、入社して1年もすると同期は半分ほどになっています。最初に身近な人へ営業をかけるのですが、断られることによって傷つき、人と会うのが怖くなり、営業先がなくなって資金的に厳しくなり、廃業に追い込まれるという流れに乗ってしまうと、そこから脱することは非常に困難になります。続けていくためには自らマーケットを開拓するための工夫が必要なんです。」
Fさんは、仕事のやりがいとたいへんさを以下のように話す。
「やりがいは本当にお客様のためになることです。生命保険の大切さはそれを本当に必要とするときにしかわからないですが、そのときはもう手遅れ、という商品特性を心から理解し伝えることができれば、きっとお客様から感謝されます。ただ、この仕事は色眼鏡で見られることも非常に多いので、そういった、外からの目線を気にするような人はやめておいたほうが賢明です。私は世間知らずでそんなことは全く意識せずに転職し、思い知らされた口です。」
「やりがいは本当にお客様のためになることです。生命保険の大切さはそれを本当に必要とするときにしかわからないですが、そのときはもう手遅れ、という商品特性を心から理解し伝えることができれば、きっとお客様から感謝されます。ただ、この仕事は色眼鏡で見られることも非常に多いので、そういった、外からの目線を気にするような人はやめておいたほうが賢明です。私は世間知らずでそんなことは全く意識せずに転職し、思い知らされた口です。」
仕事自体は個人事業主に近い感覚となるため、生活すべてが仕事だそうだ。そのため、勤務時間は本人の裁量次第だが、仕事をしなければ稼げないという強迫観念から、稼いでいなければやらざるをえないという。時間は比較的自由に使えるので、自分を律して活動できないと、やはり失敗するようだ。
社内の女性について伺うと「女性のライフプランナーは全体の1割にも満たないです。そもそもの採用基準として、男性であることが挙げられているようであるため、女性は例外的なんです。ただ、最近は市場のニーズに合わせる形で、規制緩和が進んでいるようですけど。」とFさんも話すことはAさんと同様だ。
Fさんにソニー生命保険株式会社に勤務することを他の方にお勧めするかどうか伺った。
「金融機関出身でお金周りの知識(FP2級相当)がある人、法人営業で経営者相手に仕事をしていた人、家族親戚を巻き込んででも成功するという執念のある人はお勧めします。きっと年収1000万は固いです。あまり考えなしに、なんとなくこの業界に入ると、失うものが大きいです。この仕事は人間関係を手繰っていかないと営業先がなくなってしまうので、失敗=人間関係の破たん、ということにもなりかねません。不退転の覚悟をもって転職しないと、他の仕事を辞めるよりもダメージが大きいですよ。」
「金融機関出身でお金周りの知識(FP2級相当)がある人、法人営業で経営者相手に仕事をしていた人、家族親戚を巻き込んででも成功するという執念のある人はお勧めします。きっと年収1000万は固いです。あまり考えなしに、なんとなくこの業界に入ると、失うものが大きいです。この仕事は人間関係を手繰っていかないと営業先がなくなってしまうので、失敗=人間関係の破たん、ということにもなりかねません。不退転の覚悟をもって転職しないと、他の仕事を辞めるよりもダメージが大きいですよ。」
同じ境遇で働いているAさんとFさんだが、個々人によって仕事への感じ方に差が大きい仕事であるように筆者は感じる。